ニンニク 日当たり
ニンニクの植え付け
庭やベランダの場所や時間帯によって、
日当たりの良い場所が変わってくる場合、
ニンニクが好む日当たりは、どのくらいなのでしょうか。
[ニンニク 日当たり]
■基本は日当たり
ニンニクは長い栽培期間の中で、
たっぷりと日差しを浴びることで盛んに光合成します。
光合成して作った養分は、栽培期間中に生育する葉に使われたり、
土中の球を肥らせるために使われます。
そのため、ニンニクを育てる時は、
できるだけ日当たりの良い場所で育てるようにします。
午前中のみ、午後のみ日の当たる、
半日陰のような場所でも、育てられないことはありません。
半日陰でも、ある程度は育ちますが、
あまり大きく育たないので、やはり日当たりの良さは重要なポイントとなります。
ただ、ニンニクは品種によって、冬の間ほとんど生育しないものがあります。
寒冷地向きの品種であるホワイト六片などは、
寒い冬の期間を休眠して過ごし、暖かい春を待ちます。
こういった休眠するタイプの品種であれば、
冬の間は多少日当たりが悪くなるような場所でも、
生育中に出る影響が少なくなります。
ただし、日当たりが悪くなるのは冬の間だけというのが条件です。
植え付けから収穫時期まで、日当たりの悪い場所だと生育が悪くなります。
休眠して生育していない冬の時期だからこそ、
日当たりが多少悪くても、ニンニク自身の動きが少なく、問題が出ないのです。
冬の間のみ日当たりが悪くなる場所では、湿気に注意が必要です。
日当たりが悪くなるということは、土が乾きにくくなります。
ニンニクは湿気によって、根が傷むことがあるので、
水を与える時は、土が乾いているかを必ず確認してからにします。
■隠れ日陰
日当たりが良いと思っていても、周りの建物などの関係で、
実は地面に近い部分に、ほとんど日が当たっていないことがあります。
地植えのスペースがあっても、地面に近い部分の日当たりが悪い場合、
他の日当たりの良い場所を探すか、プランターなどの容器栽培に切り替え、
十分に日の当たる場所で管理した方が生育が良くなります。
大型菜園プランター(30~35リットル以上)ならニンニクもよく育ちます
ベランダでも、洗濯物を干す高い位置では日当たりが良くても、
床に近いところはあまり日が当たらないということがあります。
地面まで日が当たる造りになっていたとしても、
洗濯物や布団を干すことで陰ができてしまい、
ニンニクまで光が届いていないということもあります。
ニンニクの生育があまり良くないと感じたら、
一度日当たりの時間をチェックしてみましょう。
季節や時間帯によっても太陽の位置は変化しますし、
薄い布であっても太陽の光を遮るには十分なことがあります。
■日照不足になると
ニンニクを日当たりの悪い場所で育てると、悪影響が出やすくなります。
株がひょろひょろと軟弱に育ち、病害虫にかかりやすくなります。
健全に育っている株であればかからなかった病気にかかったり、
少しの害虫被害で枯れこんでしまうなど、良いことはありません。
日照時間が極端に短い場所は、土が乾きにくくなります。
土が常に湿った状態では、ニンニクの根が傷んで枯れる原因となります。
さらに根の傷んだところから病原菌が侵入し、病気にかかることもあります。
枯れなくても、収穫したら球がほとんど肥っていなかったということもよくあります。
追肥や脇芽かきなどの作業をきちんとしていたにも関わらず、
生育がおもわしくなかった場合は、日当たりが原因であることが多いです。
種球も慎重に選びます
*追記
ニンニクは栽培期間が長く、寒冷地では品種により収穫が7月頃のこともあります。
広い畑で栽培していて、ニンニクが初夏まで残っていても、
夏野菜の苗を余裕で植えられるような場合は問題ありませんが、
家庭菜園など狭い場所で育てるには、次作や前作との兼ね合いが難しくなります。
植え付ける場所はもちろん、日当たりも場所によって様々ですから、
どこにどの野菜を植えるのかが、収穫量を上げるポイントになります。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培