ニンニク 土壌消毒

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ニンニク 土壌消毒

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ニンニクは良い用土で栽培すると高品質でおいしくなります

 

 

[ニンニク 土壌消毒]

 

 

ニンニクは秋から初夏までと栽培期間が長く、
1株だけでなく、量産することが多いです。

 

たくさんのニンニクを育てるためには、
それだけスペースが必要となります。

 

広大な畑を所有している場合であれば、
輪作で連作を避けることもできますが、
一般家庭の庭であれば、それも難しいですね。

 

ニンニクはとても丈夫な植物ですが、
何年も同じ場所で栽培を続けていると、
どうしても連作障害が出やすくなってしまいます。

 

かといって栽培面積を狭くしたくない場合、
やはり土壌消毒をする必要が出てきます。

 

土壌消毒をすることにより、
センチュウや病原菌を殺し、病害虫の予防をすることができます。

 

 

元気に芽吹いて健康に育つように

 

 

■太陽光による熱消毒

 

ニンニクを収穫した後、夏の暑さを利用して、
土の消毒をする方法が熱消毒です。

 

太陽の光を利用し、ビニールで熱を逃がさないようにするため、
期間は長くかかりますが、最も簡単な消毒方法です。
薬剤を使う必要もないため、安全性も高いです。

 

1.消毒したい範囲の土を平らにならします。
2.ビニールマルチを、消毒範囲全体にかぶせます。
3.マルチが飛んでいかないよう、端を石やレンガ、
土を乗せて押さえておきましょう。
4.まずは10日間、日光を浴びせて消毒します。
5.10日後、一度ビニールを取り、
できるだけ深く土を掘り返して天地返しし、再びビニールで覆って消毒します。

 

10日間である程度の消毒はできますが、
天地返しすることで、
地中深くまで潜っている菌も殺菌することができます。

 

 

■薬剤による食毒

 

土壌消毒には、バスアミド微粒剤という薬剤が使えます。
この薬剤は、紅色根腐病やイモグサレセンチュウに効果があります。

 

 

basamido

バスアミド微粒剤

 

 

色々なサイズで販売されていますが、
家庭菜園であれば800g入りのもので間に合うでしょう。

 

*バスアミド微粒剤は「劇物」に指定されています。
購入には「農薬譲受書」が必要で販売店で書類をダウンロードできることが多いです。
*ネマトリンエース粒剤という、ガスタート、バスアミド微粒剤との、
組合わせの殺虫剤は、楽天市場などで購入できるようです。

 

1.土を軽く握り、離した時に崩れない程度の水分がちょうどいい状態です。
2.1㎡あたり30gのバスアミド微粒剤をまきます。
3.深さ15cm~25cmまで土を掘り返し、薬剤を混ぜ込みます。
4.水分が足りないようであれば、適宜足します。
5.ビニールをかぶせ、風などで飛ばないように端を押さえておきます。
6.散布から7日~12日後、ビニールをはずして、
土を掘り返してよく耕し、ガス抜きをします。
7.1回目のガス抜きから2日~3日後、もう一度ガス抜きをします。
8.2回目のガス抜きから7日~10日後、発芽テストをします。
9.発芽テストに問題がなければ、植え付けが可能です。

 

バスアミド微粒剤は、水分と反応してガスを発生させ、
殺菌するタイプの薬剤です。

 

水分不足だと、うまくガスが発生せず、殺菌することができません。

 

また、植え付けた後の水やりで、
土中に残った薬剤と反応することがあるため、水分量には注意します。

 

バスアミド微粒剤を散布してから、ビニールをかぶせるまでは、
できるだけ迅速に作業を進めましょう。

 

発生したガスが逃げてしまわないようにするため、
途中の作業を翌日に回すことのないよう注意します。

 

また、地温の高さによって、ビニールを被せる期間が異なります。

 

10度~15度.20日~30日
15度.14日~20日
20度.10日~14日
25度以上.7日~10日

 

ニンニクの植え付け時期から逆算すると、夏に消毒することが多いです。
夏の終わりであっても、地温は25度を超えることが多いため、
2週間もビニールをかぶせていれば十分でしょう。

 

・発芽テストとは?
土中にガスが残っていないかどうか、
密閉容器に土を入れて発芽するかを見る実験です。

 

1.ビンなど、密閉できる容器に、半分より少し多いくらいの消毒した土を入れます。
2.割り箸などの棒に脱脂綿を巻きつけ、水を入れたコップなどにつけて脱脂綿を湿らせます。
3.ダイコン、レタス、カラシナなどの種を湿らせた脱脂綿に付着させます。
4.種つきの棒を瓶の中の土に挿し、フタをして密閉させます。
5.2日~3日のうちに、種から発芽すればガスは十分に抜けています。

 

ダイコン、レタス、カラシナなどは、ガスに反応しやすい性質があります。
ガスが残っているかどうかの検査をするので、
他の植物の種を使うのは避けましょう。

 

■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培



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ニンニク栽培 Q&A

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