ニンニク栽培 深さ
紫々丸の種球と鱗片
ニンニクを育てる時は、鱗片そのものを植え付けて育てます。
この鱗片を植え付ける時、どれくらいの深さにすれば良いのか、
初心者の方は悩むこともあるでしょう。
ニンニク栽培では、鱗片をどれくらいの深さに植え付けると良いのでしょうか。
[ニンニク栽培 深さ]
■ニンニク栽培 深さは?
ニンニク栽培を成功させるには、
鱗片を植え付ける深さがポイントの1つとなります。
浅く植えたり、逆に深く植えたりすると、
生育に影響が出ることがあるので、
植え付けの深さには注意が必要です。
鱗片を植え付ける時の基本の深さは、5cm~6cmです。
鱗片を植える時、尖っている方を上に向けて埋めますが、
この尖っている先端から地表までが、5cm~6cmになるように植え付けます。
この深さの目安は、鱗片のサイズで変わることはありません。
一般的なニンニクに比べ、鱗片1個が何倍もの大きいジャンボニンニクであっても、
覆土は5cm~6cmが目安となります。
たくさんのニンニクを植え付ける時は、いちいち5cmを計っていくのは面倒です。
そんな時は、人差し指の先端から5cm~6cmの場所を覚えておきましょう。
鱗片を埋める時、先端を人差し指で押して埋めれば、特別な道具がなくても、
5cm~6cmの深さが分かるようになります。
鱗片を植え付ける、基本の深さは、5cm~6cmです
■深さが違うとどうなる?
ニンニク栽培では、植え付けの深さが大幅にずれると、様々な弊害が起こります。
深すぎる時、浅すぎる時、どのような弊害が起こりやすいかを、まとめました。
・深すぎる
鱗片の位置が深すぎると、芽がなかなか地上に出てきません。
芽が出るのに時間がかかるだけならまだ良いですが、
深い位置で光が当たらず軟白した芽は、土の湿気や害虫の被害にあいやすくなります。
また、株によって植え付けの深さが異なると、深い株だけ芽出しが遅れます。
芽が出るタイミングが遅れれば、それだけ地上で育つ時期が遅れていきます。
冬になるとニンニクは休眠に入るため、ある程度生長しておかなければいけません。
あまりに生育が悪いと、春になって再び生育を始めた時に、
生育不良となり、球の肥りが悪くなります。
鱗片の深さを同じに植え付けると、発芽も揃ってきます
・浅すぎる
深いのもいけませんが、ニンニクは浅植えもあまり良くありません。
暖地ならまだ良いですが、寒冷地など冬に冷えこむ地域では、
地表近くが凍ったり、霜が頻繁に降りることがあります。
凍結や霜の時、ニンニクが浅植えになっていると、
鱗片部分や根が凍ったり、霜にあたって傷みやすくなります。
また、浅く植え過ぎると、空気中の冷気の影響を受けやすくなるため、
冷えによって生育不良になったり、冬の間に枯死する可能性も出てきます。
また、問題なく越冬した場合でも、植え付けが浅いことで、
植えた鱗片が水やりや雨によって露出しやすくなることもあります。
露出した場合は、土寄せをしてまた埋めれば良いのですが、
発見が遅れると寒さで傷むことがあるので、浅植えにも注意が必要です。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培