ニンニク栽培 堆肥
さまざまな堆肥 C)楽天市場
ニンニク栽培では、堆肥を使うことが多いです。
一般的な育て方でも、土作りの段階で堆肥を入れると書かれています。
ニンニク栽培にとって、堆肥はどのような存在なのでしょうか。
また、使うときの注意点をご紹介しています。
[ニンニク栽培 堆肥]
堆肥は、用土の資材としても肥料としても活躍します
■ニンニク栽培 堆肥
ニンニク栽培で使われる堆肥の効果は、大きくわけて2つです。
1つは土作りの資材としての効果、もう1つは肥料としての効果です。
それぞれ、堆肥を入れることでどのような効果があるのかを、まとめました。
・土作りの資材として
堆肥と一口にいっても、種類は意外とたくさんあります。
代表的なものであれば、牛糞堆肥やバーク堆肥がありますし、鶏糞や豚糞、
馬糞などを使った堆肥、落ち葉堆肥なども堆肥の仲間です。
牛や鶏、豚などの動物の糞を使ってできる堆肥は動物性、
バークや落ち葉などからできる堆肥は植物性の堆肥と呼ばれます。
ほとんどの堆肥は、土に混ぜることで土中の微生物のエサとなるため、
土が元気になります。
また、ふかふかとした柔らかい土に変える力もあるので、土壌改良の資材として、
ニンニク栽培をはじめとする野菜栽培に多く使われています。
ニンニクはとても丈夫で、痩せた土地や硬い土でも枯れることはあまりありません。
けれど、ふっくらと球が肥った良いニンニクを収穫するためには、
堆肥による土作りが欠かせないのです。
ただし、鶏糞には土を硬くする作用があります。
継続的に多量の鶏糞を使っていると、土が改良されてふかふかになるどころか、
水はけの悪い硬い土になることがあるので、注意が必要です。
・肥料として
堆肥には、あまりたくさんの肥料成分が含まれていません。
けれど、微量ながらにもニンニクが生育するのに有効な成分が含まれています。
特に鶏糞の場合は、リン酸が多めに含まれているので、
肥料として使われることも多いです。
化成肥料を使わず、有機質肥料のみを使ったニンニク栽培を目指すなら、
堆肥を利用することも多いようです。
必ず完熟堆肥を使います
■ニンニク栽培 堆肥を使う時の注意点
堆肥はとても万能で、しかも化成肥料などに比べると肥効も緩やかで、
とても良いもののように感じます。
けれど、堆肥を使う時にも、いくつかの注意点があります。
堆肥を正しく使い、より良い土やニンニクを育てていきましょう。
・完熟堆肥を使う
ニンニク栽培で堆肥を使う時は、必ず完熟堆肥や発酵済み堆肥を使います。
未発酵の堆肥は、土と混ぜると発酵が始まります。
発酵時、熱やガスを発生させることがあり、
これが原因でニンニク栽培を失敗することがあります。
どうしても未発酵のものしか準備できないという場合は、
植え付けよりも1ヶ月以上前に土と混ぜておきます。
あるいは、ニンニクを栽培する予定の場所を夏の間休ませ、
その間に土と混ぜて発酵させておきます。
・他の肥料を合わせる
鶏糞などの一部の堆肥は、肥料成分がやや多めに含まれていますが、
それでも化成肥料と比べると、少ないです。
ニンニクが育つのに十分な肥料成分を確保するためには、
多量の堆肥が必要となります。
あまりに多量の堆肥を使うと、土の成分バランスが悪くなるので、
規定以上は使わない方が良いでしょう。
どうしても有機質で栽培したいという場合は、
有機質肥料を配合した肥料がお勧めです。
肥効が比較的早めに出て、扱いやすくニンニクに合うように配合されています。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培
