ニンニク プランター 冬
ニンニクのプランター栽培
ニンニクはプランターでも栽培できる、育てやすい植物です。
けれど、栽培期間が長いことでも有名です。
秋口に鱗片を植え付けた後、冬を越して春を迎え、初夏に収穫を行います。
どの品種、どの地域で栽培する場合でも、必ず越冬する必要がありますが、
プランターで育てているニンニクは、冬をどのように過ごせば良いのでしょうか。
[ニンニク プランター 冬]
■ニンニク プランター 冬
ニンニク栽培では、地植えでもプランターでも、必ず冬を越します。
植物の越冬や冬越しと聞くと、何か難しいことをしなければいけないように感じますが、
ニンニクの場合は、それほど手間もかかりません。
いくつかの注意点を守れば、越冬はとても簡単です。
・水やり
冬の間は、まず気温が低いため、土が乾きにくくなります。
それに加えて、秋や春以降の生育期に比べると、
ニンニク自身がほとんど生長しなくなるため、水を欲しがりません。
そのため、土が湿っているのに水を与えると、過湿となって根が傷みます。
冬の間は、どちらかというと乾燥気味に管理するのがポイントとなります。
プランターの中の土を見た時、表面が乾燥していると、
どうしてもすぐに水を与えたくなりますが、ちょっと待ってください。
表面が乾いていても、中の方はまだ湿っている可能性があります。
中が湿っているのに水を与えると、それも過湿の状態を引き起こす原因となるので、
中まで乾燥してから水を与えます。
中まで乾いているかは、上から土を眺めるだけでは分かりません。
簡単な方法としては、少し土を掘ってみて、内側も乾いていれば、
水やりのタイミングです。
あるいは、割り箸などを刺して少し置き、抜いた時に割り箸が濡れていなければ、
中まで土が乾いていることが分かります。
ただ、マルチなどをしている場合、土を掘ったり割り箸を挿したりするのが難しくなります。
その場合は、プランターごと持って確認するのがお勧めです。
植え付けた時、土がまだ乾いた状態のプランターを持ち上げ、その重さを覚えておきます。
土の乾燥具合をチェックする時、プランターごと持ち上げて軽ければ、
中の土も乾いているということになるので、水やりのタイミングです。
重い場合は、土がまだ湿ってます。
プランターを置く場所は、人によって変わります。
屋上菜園も良い環境に整えましょう
庭がなくベランダでしか栽培ができない場合もありますし、
庭はあるけれど地植えする場所がないという場合もあるでしょう。
日当たりや風通しが良い場所であれば、
どのような場所でも栽培できるのが、プランター栽培のメリットです。
けれど、置き場所が変わることで、雨に当たるかどうかが変わります。
雨の当たる場所では、冬の間はほとんど水やりをする必要がなくなります。
もちろん、晴れが続いて土が乾いた場合は、水を与えます。
ベランダなど屋根のある場所だと雨に当たらないため、
雨に当たる場所よりも、水やりの頻度は高くなります。
この場合も、必ず土が乾燥していることを確認してから、水やりを行います。
・追肥
冬の間は、ニンニクも生育をしていません。
そのため、肥料も必要としていません。
植え付けた時期にもよりますが、だいたい植え付け後1ヶ月経った頃に、
1回目の追肥を行います。
植え付け適期が9月中旬~11月上旬なので、
少なくとも12月上旬までには最初の追肥は終わっているということになります。
それを過ぎての追肥は、2月中旬~3月頃まで不要です。
籾殻や敷きワラなどのマルチが防寒に効果的です
・寒さ対策
ニンニクは寒さにも強い植物です。
けれど、プランター栽培の場合、寒風が強く当たるような場所だと、
土が凍りやすくなることがあります。
これは、地植えよりもプランターの方が外気の影響を受けやすくなるためです。
対策としては、二重鉢のように一回り大きいプランターや発泡スチロールに、
ニンニクを植えているプランターごと入れます。
外側の容器と内側のプランターとの間に隙間ができ、
これが空気層となって冷気を和らげてくれます。
この隙間に土を詰めておくと、さらに冷気の遮断が強くなります。
また、株元に霜がおりると、土中の根などが傷むことがあります。
これを防ぐために、籾殻や敷きワラなどのマルチをするのがお勧めです。
株元を覆うことで、霜がおりたり、寒風が当たって土が凍るのを軽減できます。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培