ホワイト六片 プランターの育て方
ホワイト六片は、日本ではとても人気の高いニンニク品種の1つです
青森を中心に育てられていて、鱗片の1片が大きいのが特徴です。
六片とありますが、必ず六片できるわけではなく、数が前後することもあります。
ホワイト六片は、国産ニンニクの中でも高級品として扱われていますが、
実は家庭菜園で育てることができます。
庭が狭くても、ベランダでも、プランター栽培ができます。
ホワイト六片のプランター栽培の、とっておきのコツをご紹介します。
[ホワイト六片 プランターの育て方]
■育てる地域
ニンニクには、暖地向きの品種と寒冷地向きの品種があります。
ホワイト六片は、どちらかというと寒冷地向きの品種です。
冷涼な気候を好み、寒さに当たることで甘みと旨みを増します。
中間地であればギリギリ育てることはできますが、
暖地だと育ちにくく、大きな球ニンニクができずに終わることが多いです。
暖地でもプランター栽培は可能ですが、ホワイト六片は難しくなります。
大きく重量感のある種球を選びます
■種球選び方
ニンニクは種球の良し悪しでその後の生育がほぼ決まります。
植え付ける時は、種球を鱗片ごとにばらします。
この鱗片の大きさが大きいものほど、大きく生長する可能性が高いのです。
ニンニクの種球は、球の状態で売られていることがほとんどです。
球が大きいからといって、鱗片が大きいとは限りません。
ネットなどに入っている種球を観察し、鱗片が大きそうなものを選びましょう。
この時、病害虫にかかっていないかどうかも見ておくと安心です。
■基本の育て方は?
ホワイト六片は高級品種ですが、基本的な育て方は他のニンニクと同じです。
植え付け時期や追肥のタイミングなども同じです。
>>ニンニク プランターの栽培
高級だからといって、特別な扱いをすることは、ほとんどありません。
他の品種と同じように育てられるからこそ、ぜひチャレンジしてほしいです。
■プランターの大きさ
ホワイト六片は、暖地向きの品種などに比べると、少し大きめです。
そのため、しっかりと根を張って球を肥らせるスペースが必要になります。
プランターは、幅65㎝の標準タイプでも構いませんが、
できれば深型の菜園プランターを使うのがお勧めです。
同じ理由で、株間をきちんととって植え付けるのもコツの1つです。
プランター栽培だとスペースが限られているため、株間を狭くしがちですが、
必要な株間をしっかりととっておくことで、根張りと球肥りが良くなります。
■マルチをする
ホワイト六片は寒冷地向きの品種ですが、寒さに強いわけではありません。
また、冬の間の休眠が深く、春に目覚めて生育を再開させるのがゆっくりです。
プランター栽培ではあまり行うことはありませんが、
ホワイト六片をプランター栽培する場合、黒マルチをするのがお勧めです。
穴あきマルチを使っても良いですし、穴のないマルチを使って、
後でカッターを使って切ってから植え付けを行っても構いません。
防寒というよりは、地温を上げて冬前と春以降の生育を促すのが目的となります。
また、過度な乾燥を予防する役目もあります。
敷きワラをしてあげるのも効果的です。
脇芽かきの方法
■脇芽かき
鱗片を植え付けてからしばらくすると、芽が地上に出てきます。
ある程度芽が伸びてきた頃、ときどき1か所から2本の芽が出てきます。
1か所には1個の鱗片しか植えていないはずですが、
たまに複数本の芽が出ることがあります。
この場合は、一番太くて生育の良い芽を残し、残りの芽は摘んでしまいます。
残してそのまま育てると、養分が分散して球肥りが悪くなります。
摘む時は、地上の芽だけを摘むのではなく、芽の付け根から取り除くようにします。
■寒さに当てる
寒冷地向きのホワイト六片は、寒さに当たることで味わいが良くなります。
プランター栽培をしているからといって、真冬に室内に取り入れる必要はありません。
また、寒冷紗やハウスなどに入れて保温する必要もありません。
雪が降ったら軽く積もる程度であれば、春にまた元気に育つのがホワイト六片です。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培