ニンニクの保存方法と期間
ニンニクいっぱい!
ニンニクをたくさん買って、一回の料理ですべてを使わないときは、
残りのニンニクを保存しておく必要があります。
ニンニクは外見が乾燥した皮で覆われているため、
長期間、保存できそうに思えます。
ニンニクの保存方法と期間をご紹介します。
[ニンニク 保存期間]
■ニンニク 保存期間
ニンニクの保存期間は、保存している状態や時期、環境によって異なります。
一般家庭でニンニクを保存する状態ごとに、保存期間をまとめました。
・常温
ニンニクを保存しておく基本は、やはり常温でしょう。
丸ごとの状態でも、いくつか鱗片を使った後でも、常温での保存は可能です。
だいたい1ヶ月くらいは保存できますが、注意したいのは、保存環境です。
ニンニクを常温で保存していて使えなくなる原因の多くは、
芽が出ることとカビが生えることです。
芽が出るのをできるだけ防ぐためには、涼しくて暗い場所がお勧めです。
また、カビの発生を抑えるためには、
余計な湿気がなく、風通しの良い場所が良いでしょう。
どこかに直接置いておくよりは、ネットなどに入れて吊るしておいた方が、
湿気がこもらないので、より長く保存が可能になります。
保存している環境が良ければ、1ヶ月以上もつこともよくあります。
ただ、芽も出ずカビも発生していないと思って放置していると、
中でニンニクが乾燥しすぎてしまい、しわしわになっていることがあります。
できるだけ傷みの不安がないうちに使い切りたい場合は、
1ヶ月を目安に使い切るようにしましょう。
・冷蔵
冷蔵庫は、冷蔵室・チルド質・野菜室・冷凍室に分かれていることが多いです。
ニンニクを冷蔵する時は、冷蔵室がお勧めです。
冷蔵室は乾燥しているのですが、
一緒に入れているものによっては、湿度が高くなることがあります。
余計な湿気を含ませると、どうしてもカビの原因になるので、
新聞紙などを使って、1玉ずつ包んでおくようにします。
新聞紙が余分な湿気を吸い取り、また過度に乾燥するのも防いでくれます。
冷蔵の場合も、保存期間の目安は1ヶ月くらいです。
ただし、皮を剥いた状態や、おろした状態、みじん切りやスライスなど、
すでに切ってあるものは、保存期間が短くなります。
皮を剥いただけのものであれば、1週間~2週間以内に使い切ります。
スライスやみじん切りのものは、1日~2日のうちに使い切るようにします。
実際には、腐るまでにもっと長い期間がかかりますが、
切ったところから酸化が進み、ニンニクの香りや味が悪くなるので、
早めに使い切るようにします。
・冷凍
冷凍して保存する場合は、常温や冷蔵と同じで、だいたい1ヶ月が目安となります。
冷蔵と異なるのは、みじん切りやおろした状態であっても、
1ヶ月くらいの保存が可能なことです。
密閉できるタッパーや保存袋などに入れて冷凍しておけば、
必要な時にさっと取り出して使えるので便利です。
冷凍している限り、腐るということはほぼありませんので、
1ヶ月以上保存することは可能です。
ただ、冷蔵の時と同じで徐々に風味が抜けていくため、
1ヶ月以内に食べきった方が、おいしく食べることができます。
・保存食
冷凍よりも長く保存したいのであれば、保存食に加工するのがお勧めです。
醤油漬けや味噌漬け、オイル漬け、塩漬けなどがあります。
余計な水分を使わない保存食であれば、1年近くもつこともあります。
ニンニクを漬けておいた調味料にはニンニクの香りが移り、
ニンニクには調味料の味が染み込むので、特別な調味料として重宝します。
ただ、双方に味がついてしまうため、
シンプルにニンニクを楽しむのは難しくなります。
ニンニクは収穫後に乾燥します
■生ニンニクの保存期間
ニンニクは初夏に収穫期に入りますが、
収穫した後、乾燥をさせることが多いです。
乾燥させると余計な水分がなくなるので、常温でも保存が効くようになります。
ところが、収穫期だけ出回る「生ニンニク」と呼ばれているものがあります。
生ニンニクは火を通していないニンニクということではなく、
収穫後の乾燥を行っていないニンニクを指しています。
乾燥させていないので、皮もしっとりとしていて、
中の鱗片も乾燥させたものとは、食感も風味も異なります。
日持ちがしないため、
収穫時期にしか出回らない幻のニンニクと呼ばれることもあるほどです。
この生ニンニクの場合は、
通常のニンニクに比べると、水分がとても多いので、長期保存には向きません。
入手できたとしても、1週間~10日ほどで食べきるようにします。
保存は、新聞紙にくるんで冷蔵庫がお勧めです。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培