ニンニクの効能
ニンニクの効能には、滋養強壮、ガン予防、
アンチエイジング、冷え性の改善などがあります
こちらでは、ニンニクの効能をより具体的に、
さらにより高める効果的な食べ方をご紹介していきます。
[ニンニクの効能]
■ニンニクに含まれる栄養素
一般的に栄養素と聞いて思い浮かべるのは、
たんぱく質や脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミンなどですが、
これらに関して言えば、ニンニクは特出しているわけではありません。
ニンニクには上記のような栄養素の他にも、
魅力的な成分がたくさん含まれています。
ニンニクのあの独特の香りの元となるアリインという成分は、
空気に触れることでアリシンという成分に変化します。
このアリシンが、ニンニクを食べた時に、
様々な効果をもたらしてくれます。
アリシンの他にも、ジアリルトリスルフィドや、
スコルジニンといった成分も含まれています。
あまり耳慣れない名前ばかりですが、
これらが私たち人間の健康には、効果の高い成分になるのです。
ニンニク、パワー一杯!
■ニンニクの効能
昔からニンニクは体に良いと言われてきました。
日本に限らず、世界中でニンニクを使った民間療法があります。
ニンニクの効果は都市伝説のような眉唾ものではなく、
科学的にも立証されたものなのです。
では、実際にニンニクを食べると、
どのような効果があるのでしょうか。
・滋養強壮
ニンニクを食べると、元気が出たり疲れがとれることは、
実際に経験したことがある人も多いでしょう。
人間が疲労回復する時に必要な栄養素として、ビタミンB1があります。
ビタミンB1は、体内のエネルギーを作るために必要な栄養素です。
このビタミンB1の吸収を促進したり、体内に保持したりする、
効果を持つのが、アリシンなのです。
他にもスコルジニンには、強い酸化還元作用があるため、
体内に取り込んだ栄養素をエネルギーに変える力がとても強いのです。
そのため、新陳代謝が活発になり、疲労回復に役立ちます。
・ガン予防
ニンニクはガン予防にも高い効果を発揮します。
アメリカの国立ガン研究所で発表された、
ガン予防に効果のある食品をピラミッド型に表した、
「デザイナーフーズ・ピラミッド」というものがあります。
ピラミッド型に組まれた表には、
上層から下層まで様々な食品が入っています。
効果の高いものの中には、キャベツやセロリ、ニンジンなど、
日本人である私たちでも簡単に手に入れられ、
日常的に食べることができるものがあります。
そのデザイナーフーズ・ピラミッドの最上層に、
ニンニクも分類されています。
ニンニクにはジアリルトリスルフィドという成分が含まれていて、
これがガン予防に効果があると言われています。
・アンチエイジング
滋養強壮と同じく、アリシンとスコルジニンには、
アンチエイジングの効果もあります。
新陳代謝を促進し、不要な老廃物を体から除去し、
新しい細胞を作る働きがあるのです。
最近、美容関係でよく耳にする、抗酸化作用も強いため、
ニンニクはアンチエイジングには欠かせない食品です。
・風邪の予防
ニンニクにはスルフィド類と呼ばれる成分が含まれています。
このスルフィド類という成分は、免疫力を高め、
風邪の原因であるウイルスを撃退してくれます。
血管を広げて体を温める効果もある上、抗菌作用もあるので、
風邪の予防、または風邪の引き始めにもニンニクは効果があります。
・冷え性の改善
ニンニクには体全体の血管を広げ、
血流をよくすることにより、冷え性を改善する効果があります。
冷え性は体の血流が悪くなって起こります。
特に血管の細い、手先や足先など体の末端が冷えやすくなります。
体が冷えると、様々な健康障害を引き起こす可能性が出てきます。
冬場だけでなく、エアコンによって冷えることの多い夏場にも、
ニンニクを食べて体を温めましょう。
生ニンニクの丸ごとホイル焼き、美味♪
■食べる時のポイント
ニンニクは食べ合わせる食品や、体調によって、
食べ方を変えた方が効果が期待できます。
何も考えずにそのまま食べるのではなく、
できることなら、より効果を発揮できる食べ方をしたいですね。
・食べ合わせ
ニンニクと一緒に食べることにより、
ニンニクから得られる効果や、一緒に食べるものから得られる効果を、
増幅させたり、新たな効果を生んだりします。
ニンニク+シイタケ、ブロッコリー、イチゴなど→ガン予防・脱毛予防
ニンニク+タマネギ・ネギ・ニラ・鮭など→スタミナ強化・血液サラサラ
ニンニク+イカ、タコ、カキなど→滋養強壮・肥満防止
ニンニク+ハクサイ、ミツバ、ヨーグルトなど→ガン予防・整腸作用
・体調に合わせた調理法
ニンニクに含まれる成分から得られる効果、
特にアリシンの効果を最大限に得られる食べ方は、
生ですりおろしたニンニクを食べることです。
アリシンは空気に触れるとどんどん揮発して失われるため、
すりおろした後はすぐに食べるのがポイントです。
ただ、この食べ方は効果が強い分、臭いも辛みも強く、
刺激もとても強いため、胃痛や下痢を引き起こすことがあります。
健康になるために摂取したものが、
反対に体を壊すことになっては意味がありませんね。
口に合わないものを食べ続けるのも辛いですし、
ストレスの原因となります。
体調や好みに合わせた調理法で、摂取し健康になりましょう。
生で食べるほうが効果的
・体調が良く臭いも味もOKなかた
胃腸に不安がなく、ニンニク特有の臭いも味も好きという方は、
ぜひ生で食べてください。
生の方がニンニクに含まれる酵素を壊すことなく、
摂取することができます。
生のニンニクをすりおろしたものを薬味にして、
刺身・鍋物を食べたり、ドレッシングで食べるとおいしいです。
・体調が悪く臭いや味もNG
お腹の調子があまりよくない方、もともと胃腸が弱い方、
風邪の引き始めや体調不良で体力が落ちている方、
ニンニク特有の臭いも味も苦手な方は、
火を通して食べることをおすすめします。
火を通すことで、ニンニクに含まれる成分は壊れてしまいます。
けれど、すべてが壊れてしまうわけではありません。
味や臭い、効果も強烈すぎる生の状態を、
体力が落ちて胃腸が弱っている時に食べると、
効果が期待できるどころか、悪化させてしまうこともあります。
体が弱っている時は、火を通してマイルドになったニンニクを食べて、
少しずつ体力回復を目指しましょう。
また、無臭ニンニクやジャンボニンニクのような、
味や臭いがマイルドな品種を選ぶと良いです。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培