ニンニク 鶏糞
鶏糞も各社から販売されています C)楽天市場
ニンニク栽培では、肥料も重要なポイントの1つです。
どのような肥料を与えるかによって、生育状態だけでなく、
食味まで変わるといわれています。
ニンニク栽培では、鶏糞を使っても良いのでしょうか。
[ニンニク 鶏糞]
■ニンニク 鶏糞のメリットデメリット
ニンニク栽培で使われる肥料には、化成肥料の他に有機質肥料があります。
鶏糞は有機質肥料の1つで、ホームセンターなどでも市販されていて、
簡単に入手することができます。
この鶏糞は、ニンニク栽培で使っても問題ありませんが、
鶏糞を使うことによるメリットもあれば、デメリットもあります。
まずは、鶏糞のメリットとデメリットを知りましょう。
・鶏糞のメリット
鶏糞は、他の馬糞や豚糞などに比べると、比較的安価で販売されていることが多いです。
昔からよく使われているため、扱っているお店も多いです。
肝心の成分としても、リン酸が多めに含まれているので、ニンニク栽培には向いています。
また、鶏糞は有機質肥料の中では、比較的効果が出るのが早いのも特徴です。
そのため、元肥だけでなく、追肥用に使うのにも向いています。
・鶏糞のデメリット
肥料効果が高く、しかも安価で入手もしやすい鶏糞ですが、
そんな鶏糞のデメリットは、なんといっても臭いです。
肥料売り場で独特の臭いがしたら、鶏糞であることが多いです。
馬糞や豚糞に比べても臭いが強いので、
使用料によっては近所迷惑になることもあります。
また、臭いに害虫が寄せられることもあります。
未発酵の状態で販売されていることも多いため、注意が必要です。
どのような有機質もそうですが、未発酵のものは土と混ぜたりすることにより、
微生物が分解して発酵が始まります。
この時、植物にとっては有害なガスが発生し、根を傷めます。
知らずに未発酵の鶏糞を元肥として混ぜていると、栽培初期にガスによって根が傷み、
萎れや枯死といった症状が出ることがあります。
鶏糞は牛糞堆肥などに比べると、土壌改良にも向いていません。
これは、鶏糞には食物繊維があまり含まれておらず、土を硬くすることに原因があります。
鶏糞を多量に与え続けていると、土をふかふかに柔らかくするどころか、
硬く締まった状態にするので、過度な使用は控えた方が良いでしょう。
発酵鶏糞や炭化鶏糞を選びましょう
■ニンニク 鶏糞 与える時の注意点
鶏糞にはデメリットもあるものの、それを補えるメリットもあります。
鶏糞を使いたい場合は、与える時の注意点を守ることで、
多くのデメリットを回避できます。
・発酵済みを使う
できる限り発酵済みの鶏糞を使いましょう。
土作りの段階で使用するのであれば、あらかじめ2週間以上前に鶏糞を土に混ぜ込み、
発酵させてから畝立てをして植え付けを行います。
土作りに時間をかけていられない場合は、発酵済みの鶏糞を使用しましょう。
発酵鶏糞や炭化鶏糞がお勧めです。
・少し離して与える
鶏糞は肥料効果が高いので、肥料焼けを起こす可能性があります。
ニンニクの株元近くには与えず、少し離したところにまくようにしましょう。
・カルシウムに注意
鶏糞は、字の通り鶏の糞からできた肥料です。
鶏は卵を産むことを想定されているため、
カルシウムが多い飼料を食べて育っていることが多いです。
食べた飼料の多くは、糞として排出されるため、
鶏糞にはカルシウムが多く含まれています。
鶏糞を多く与えていると、徐々に土のカルシウム含有量が多くなり、
アルカリ性に傾きやすくなります。
鶏糞を与える場合は、苦土石灰などを控え、定期的に酸度計測をしましょう。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培
