スーパーのニンニクは育てられる?
ニンニク種球は意外と高いです
ニンニクは、スーパーなどの食料品店では年中売られています。
ところが、栽培の種用ニンニクは、植え付け適期頃しか販売されていません。
スーパーのニンニクでも栽培できるのでは?
と思う方も多いでしょう。
こちらでは、スーパーで売っているニンニクが、
本当に育てられるのか、栽培の注意点などをご説明します。
[スーパーのニンニクは育てられる?]
スーパーなどで、食料品として売られているニンニクを、
種用ニンニクと同じように育てられるかと言えば、ほぼだいじょうぶです。
種用ニンニクと、食料品用のニンニクには、ほとんど差はありません。
ただし、種用として売られているニンニクは、
栽培されることを前提に育成・管理されているため、
食用には向かないことがあるようです。
反対に、スーパーで売られている食用のニンニクも、
園芸用とは違う管理をしているため、栽培に適さないものがあります。
それでも、発芽さえできるのであれば、
スーパーで売っているニンニクでも、栽培することはできます。
植え付け適期に、余った食用ニンニクがあったら、チャレンジしてみても面白いです。
食用ニンニクを栽培のために選ぶには?
■栽培用に選ぶ場合には?
スーパーに並んでいるニンニクにも、値段に差がありますね。
中国産や国内産、同じ国内産でも青森県のブランドもの、
それだけで値段がかなり違ってきます。
では、高いものを買って植えれば、
育ちが良いかというと、そうとは限りません。
1球298円の青森県産のニンニクでも、
1球100円前後の中国産のものでも、同じように育ちます。
栽培した時に、何か差が出るとすれば、
ニンニク自体がどの地域で育ったものかで、育ち具合が違います。
それはどこの産地のものが質が良い、というわけではなく、
ニンニクそのものが、暖地向きの品種か、寒冷地向きの品種かということです。
育てる場所が暖地であれば暖地向き、
寒冷地であれば寒冷地向きの品種を育てた方が、
栽培が成功する確率が高くなります。
スーパーで売られているものであれば、
基本的にどこの産地かは明記されていますので、
育てる場所に合った地域で育ったものを選ぶようにします。
裏技としては、同じ地域の農産直売所で販売されているニンニクを使うことです。
確実に同じ地域で育っているため、
品種が不明であっても、必ずその土地で育ちます。
スーパーのニンニクを発芽させてみました
■スーパーのニンニクの注意点
スーパーのニンニクを使って、栽培に失敗する原因として一番多いことは、
発芽しないということです。
スーパーで売られているニンニクは、食料品として売られています。
そのため、輸送中や店頭で芽が出ないよう、
発芽抑制の処理がされている場合があるのです。
以前は、発芽抑制剤という薬が使われていましたが、
発がん性の可能性があるため、現在では使用されていません。
現在は発芽抑制剤を使用する代わりに、
一定期間冷蔵室に入れておくことにより、発芽抑制の処理を行っています。
冷蔵室に入れていなくても、乾燥時に高温で乾燥していたりすると、
発芽できなくなっています。
発芽抑制処理をしているかどうかは、
記載の義務が特にないため、店頭でも書かれていないことが多いです。
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見た目や味で見分ける方法もないため、
栽培のためだけにスーパーで購入すると、
植え付けても芽が出ない場合があります。
確実に栽培できるニンニクであることを確認するためには、
植え付ける前に発芽させることです。
冷蔵庫や常温で置いておいたものが、芽を出してしまうことがあります。
そのニンニクを使えば、すでに発芽しているため、栽培が可能ということが分かります。
多少芽が出ていても、その後土にきちんと植え付けてあげれば、問題なく育ちます。
■スーパーのニンニクの育て方
スーパーで売られているニンニクを栽培する場合も、
園芸店の種用ニンニクの育て方とまったく同様です。
植え付ける時期や、植え付ける深さ、適した土なども同じです。
植え付けから収穫までの作業も同じなので、
一般的なニンニクの育て方で十分育ちます。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培