ニンニク栽培 9月
元気に育ちますように
ニンニク栽培は、9月から始まります。
ニンニクは、日本全国どこでも栽培が可能です。
寒い地域から暖かい地域まで、どの地域でもニンニクの栽培が開始されるのが、
9月頃です。
栽培の始まりとなる9月は、どのうような作業が必要なのでしょうか。
[ニンニク栽培 9月]
■9月のニンニク
ニンニクの植え付け時期は、地域によって少し変わりますが、
基本的には9月中旬~10月頃となっています。
残暑の厳しい暖地では、暑さが和らぐ9月下旬~10月までに植え付けることが多く、
冬の到来が早い寒地では、9月中に植え付けるのが普通です。
中間地は、暖地と同じ9月下旬~10月中の植え付けが基本となります。
植え付け自体は9月中ですが、植え付けまでの準備も必要となるため、
9月は意外と忙しいです。
最初に躓くと、その後の生育に影響することもあるので、
植え付け前から植え付け時の作業に注意します。
■9月の作業
・種球の入手と品種選択
ニンニクの種球は、8月頃から販売が始まります。
発売開始すぐに購入しても良いですし、植え付け直前に購入しても構いません。
ただ、植え付けギリギリに購入すると、すでに店頭から下げられていることもあります。
確実に入手するなら、予約購入などがお勧めです。
インターネット通販でも、実店舗での購入でも、予約しておくと確実です。
また、ニンニクを栽培する時は、品種選びも必要になります。
ニンニクには、暖地向きの品種と寒地向きの品種があります。
暖地で寒地向き品種を栽培したり、寒地で暖地向き品種を栽培しても、
すぐに枯れてしまうことはありません。
けれど、球の肥大が悪く、小さなニンニクに生長することが多いので、
環境に合った品種を選ぶことも、ニンニク栽培成功には欠かせないポイントなのです。
ジャンボニンニクの種球
・種球の選別
種球の購入が無事にできたら、次は選別です。
種球を一度鱗片ごとにバラバラに分けます。
その中で、変色や傷みが見られるものを、まず取り除きます。
変色や傷みが出ている鱗片は、病害虫にすでに侵されている可能性があるためです。
病害虫の被害が出ている鱗片をそのまま植え付けると、
その株も病害虫の症状を出し、場合によっては、周りのニンニクにも症状が広がります。
鱗片の選別は、病害虫予防の一環でもあるのです。
次に、残った鱗片を、大きさごとに分けます。
サイズを合わせて固めて植え付けることで、生育が揃いやすくなります。
・土作り
畑でニンニクを育てる場合、
植え付け前にニンニクが育ちやすい土作りを済ませておきます。
栽培するエリアの土を15cm~20cmほど掘り返し、よく耕します。
そこに1平米あたり完熟堆肥を5握り~6握り、
緩効性肥料を大さじ7杯~8杯、苦土石灰を100gほど加えてよく混ぜます。
ここでポイントなのは、完熟堆肥を使うことです。
未熟な堆肥だと、アンモニアや亜硝酸ガスなどが発生しやすくなり、
ニンニクの生育が悪くなる原因となります。
土作りが終わったら、畝を立てます。
ニンニクはそれほど深く根が張らないので、畝の高さは15cmほどにしておきます。
マルチ栽培を行う場合は、畝を立てた後にマルチをかぶせてピンを張り、
縁を土などで押さえておきます。
プランターなどの容器で栽培するのであれば、市販の培養土で十分です。
不安な場合は、ニンニク用の培養土も販売されているので、そちらを使うと便利です。
ジャンボニンニクの植え付け
・植え付け
鱗片を植え付ける時の株間は、15cm~20cmが基本です。
鱗片が小さい島ニンニクなどは、これよりも株間を狭くし、
鱗片1つが大きいジャンボニンニクは、株間を広くします。
植え付けの深さは5cm~6cmが目安となります。
植え付ける時の鱗片の方向は、とがっている方を上にします。
とがっている方から芽が出てくるため、こちらを下にすると、
芽が下から出てくるため、地上に芽が出るまで時間がかかります。
地上に出てくるまで時間がかかりすぎると、芽が土の中で傷んだり、
病害虫の被害を受けやすくなるので、植え付ける方向にも注意します。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培