ニンニク栽培 7月
ニンニク栽培も、7月になるとどの地域も収穫を終えています
ニンニク栽培は、栽培期間が長いものの、大きな作業はそれほど多くなく、
休眠中も見回りを行う頻度がかなり少ないです。
その分、気を遣うのが、収穫のタイミングと収穫後の貯蔵です。
長い栽培期間も終わりを迎えるニンニクには、
7月に必要な作業があるのでしょうか。
[ニンニク栽培 7月]
■7月のニンニク
7月は、寒い地域でも最終の収穫時期となります。
寒地での収穫が終えるということは、
どの地域でも球ニンニクの栽培は終了ということになります。
ただ、ニンニクは収穫した後も、貯蔵して長く楽しむことができます。
収穫した後の貯蔵環境や貯蔵方法が悪いと、貯蔵性が著しく低下し、
すぐにカビや傷みが発生します。
せっかく長い栽培期間を経て収穫した、大切なニンニクですから、
できるだけ無駄にせず消費したいものです。
そのためにも、収穫後の貯蔵にも気を付けましょう。
■7月の作業
・水やり
地上部が枯れてくるまでは、ニンニクの生育は続いています。
ただ、収穫する時に土が湿っていると、球にも湿気が多く含まれている状態のため、
収穫後の乾燥も時間がかかりますし、貯蔵性が悪くなることもあります。
地上部の黄変や枯れが見られるようになってきたら、
収穫時期が近付いている合図です。
土がやや乾いている程度では水を与えず、乾燥気味に管理します。
試し掘りをした時に、もう少し畑に置いておく必要が出た場合は、
通常の管理に戻します。
その後、収穫の時には、また土が乾燥している状態になるよう、
水分量を調節します。
・収穫
ニンニクは、収穫時期が近づいてくると、地上部の葉が黄変し、枯れてきます。
葉全体の3割~5割くらいが黄変したら、試し掘りをしてみましょう。
そのまま収穫しても良いですが、試し掘りをしてみることによって、
収穫のタイミングを調整できます。
試し掘りをした時、ニンニクの球のお尻部分をチェックしましょう。
お尻が出っ張っている状態なら、まだ収穫には早いです。
もう少し畑に置いて、生育を進めましょう。
お尻が平らか、少し凹み気味の場合は、収穫のタイミングです。
そのまま収穫を進めます。
お尻がかなり凹んでいる場合や、球に割れが見られる場合は、収穫には遅すぎます。
すでに収穫適期を過ぎているので、すみやかに収穫を行いましょう。
栽培初心者の場合、収穫のタイミングが分かりにくく、試し掘りをしてみたところ、
収穫には早すぎたり、反対に遅すぎたりすることもあるでしょう。
何度か栽培を続けていると、
いつ頃が収穫の適期なのかが分かるようになってきます。
最初の栽培でうまくいかなくても、諦めずに何度も栽培にチャレンジすれば、
栽培技量も上がってくるはずです。
・収穫後の手入れ
収穫したニンニクは、たっぷりと水分を含んでいます。
収穫してすぐのニンニクは、新ニンニクと呼ばれ、一般的にはあまり出回りません。
この時期だけ楽しめる貴重なニンニクなので、ぜひ味わってください。
たくさん収穫できたなら、新ニンニクとして楽しむ分以外は、貯蔵に回します。
貯蔵状態を維持するためには、余分な部分を取り除き、乾燥させます。
収穫後のニンニクの詳しい手入れ方法は、こちらのページに書かれています。
ぜひ参考にして、おいしいニンニクを長く楽しんでください。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培