生ニンニクの保存方法
生ニンニクを一杯収穫したり、いただいたり、
安売りでたくさん買うことがあります。
生ニンニクを長期保存し、傷めずに美味に使うための、
適切な保存方法をご紹介します。
[生ニンニクの保存方法]
■常温保存
生ニンニクを常温で保存する場合は、まず湿気させないことです。
生ニンニクは収穫した後、畑で数日の間乾燥させてから出荷されます。
乾燥といっても、中の鱗片までではなく、表面の皮が乾く程度です。
畑での乾燥があるため、常温でもある程度は保存がきくのですが、
湿気てしまうとカビが生えたり、腐ったりしてしまいます。
常温保存はネットに吊るします
常温保存の場合は、ネットなどの風を通す素材の袋に、
ニンニクをそのまま入れて、吊るしておきます。
吊るすと、設置面積が減るので乾燥しやすいです。
保存場所は、暗くて湿気の少ない風通しのよいところです。
いくつかの鱗片を使った場合は、残りをまたネットに入れておきます。
この時、皮を全部むいて保存するのは避けるようにします。
ニンニクは皮があることで、
鱗片が過度に湿気たり乾燥してしまうのを防いでいます。
もしすべての皮をむいてしまったニンニクが残った場合は、
常温保存せずに冷蔵か冷凍保存するようにしましょう。
■冷蔵保存
冷蔵保存をする場合、皮をつけたまま保存する方法と、
皮をむいた状態で保存しておく方法があります。
・皮をつけて保存
1.皮がついたままのニンニクを新聞紙でくるみます。
2.新聞紙でくるんだニンニクをビニール袋に入れ、口を軽く閉じておきます。
3.ビニール袋ごと野菜室に入れておきます。
新聞紙にくるまず、ビニール袋にだけ入れておくと、
中で蒸れてカビの原因になります。
必ず新聞紙にくるんだ状態でビニールに入れましょう。
・皮をむいて保存
1.ニンニクを鱗片ごとにばらします。
2.皮をむきます。
3.根部分(尖っていない方)を芽の下側が見えるようになるまで3mmほど切ります。
4.密閉できるタッパーや保存用のビニール袋入れて冷蔵庫に入れます。
ここまででも保存が効きますが、
しばらくすると使い切れなかったニンニクの根部分から、
芽の下部分がはみ出てきます。
芽がはみ出てきたら、
もう一工夫してさらに長持ちさせることができます。
5.ニンニクの根部分から出てきた芽を取り除きます。
6.再度、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存します。
たったこれだけのことですが、
ニンニクは芽を伸ばす時に周りの白い部分から養分を使います。
放っておくとしわしわになって使えなくなってしまうので、
芽を取り除くのはとても重要なことなのです。
鱗片の根部分を切る時、あまり浅く切りすぎると、
時間が経っても芽が根部分から出てきません。
必ず芽の緑色の部分が見えるまで、2~3㎜切っておくようにしましょう。
■冷凍保存
冷凍保存しておくことで、さらに保存期間が長くなります。
とても簡単に、いつでも使え、
しかも刻んだりおろしたニンニクも冷凍できます。
・そのまま冷凍
鱗片ごとにばらしたものを、
根部分だけを少し切ってから保存容器に入れて、
冷凍しておくだけでも問題ありません。
さらに皮をむいた状態のものを、
保存容器に入れて冷凍しておくこともできます。
使いたい時に皮をむいてあった方が、すぐに使えて便利です。
・カットして保存
ニンニクの皮をむき、みじん切りにしたり、
すりおろしたりしたものも冷凍しておくことができます。
冷凍する時は、ラップや保存袋に入れた後、薄く平らにしておくと、
使いたい時に使いたい分だけ、手で折って使うことができます。
そのまま冷凍するよりも、日持ちがしませんので、
できるだけ早く使い切るようにしましょう。
収穫まで長いですが、その分美味しい家庭菜園のニンニク!
■乾燥していないニンニクは?
家庭菜園をしてニンニクを育てていると、
収穫した後に乾燥させていないニンニクを味わうことができます。
ただし、この乾燥させていないニンニクは、
新鮮で水分が多く含むので、日持ちがしません。
タマネギに日持ちのする表面が茶色いものと、
日持ちのしない新タマネギがあるように、
ニンニクも乾燥させていないものは保存が効きません。
乾燥させていないニンニクは、
味わいも食感も乾燥させたものより格段においしいですが、
すぐに食べきれない場合は、乾燥させて保存すると美味で便利です。
*地植え、プランター栽培の方法をわかりやすく書いてみました!
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培