ニンニク 雨の日の植え付け
ニンニクの植え付けは、9月~10月が適期とされています
けれど、この時期は秋雨前線の影響から、長雨が降ることが多いです。
植物の苗を植え付ける時は、雨の日を避けた方が良いと言われますが、
ニンニクの植え付けの場合は、雨の日の植え付けは可能なのでしょうか。
[ニンニク 雨の日の植え付け]
天気予報とにらめっこで植え付けます
■ニンニク 雨の日の植え付け
ニンニクは、種球と呼ばれる球ニンニクを、鱗片にばらして土に植え付けます。
鱗片の表面についている皮を剥いて植え付ける場合と、
剥かずに植え付ける場合がありますが、
これは栽培法の違いなので、どちらでも構いません。
問題は、雨の日の植え付けが可能かどうかです。
実は、雨の具合によって、植え付けに適しているかどうかが変わります。
降雨の程度によって、植え付けを調整するのがお勧めです。
・降る直前なら大丈夫
ニンニクの植え付け予定日に、雨の予報があったとしても、
まだ降っていない間に植え付けるのなら、問題ありません。
ニンニクの植え付けで問題なのは、
土が乾いているうちに土いじりが終われるかどうかです。
乾いた状態の土であれば、植え付けのために掘ったり触ったりしても、
特に悪いことは起こりません。
しかし土がぐっしょりと湿った状態だと、軽く触っても土を練ることとなり、
ニンニクが健全に生育できない土へと変わる可能性があります。
良い畑の土は、団粒構造ができていると言われています。
団粒構造ができている土は、空気や水が通り抜ける隙間が適度にあるため、
植物の根が丈夫に良く育つのです。
植物の中には、粘土質の土を好むものや、砂地を好むものもあるため、
すべての植物に共通していることではありません。
けれど、ほとんどの植物が、団粒構造のできている土を好みます。
雨の予報の日であっても、まだ降りだしていないのであれば、土は乾いています。
土が乾いているうちに植え付けを終え、その後に雨が降り出すのであれば、
雨が植え付け後の水やりの役割をしてくれるので、恵みの雨となります。
雨が降り出したので、土を練らないようにスピーディーに作業!
・降り出してすぐは?
土は乾いた状態だったけれど、ニンニクの植え付けをしようと思ったら、
小雨が降りだした、ということもあります。
この場合も、土が完全に湿る前に植え付けを終えられるのであれば、
植え付け作業を行っても心配はいりません。
土が乾燥したところから、植え付けに適さないくらい湿るまでは、
意外と時間に余裕があります。
最初から大雨が降っている場合は、すぐに土が湿るのでお勧めできませんが、
小雨程度であれば、作業は十分可能です。
表土が多少濡れた程度であれば、土を練って団粒構造を壊す可能性も低いです。
また、ニンニクはやや粘土質くらいの土で、問題なく生育する場合が多いです。
どうしても別の日に植え付け作業ができない場合は、
少し強引に作業を終わらせても良いでしょう。
植え付け適期を過ぎて生育を遅らせるよりは、
栽培が成功する可能性が残ります。
・前日が雨で土が湿っている場合
当日は雨が降っていなくても、前日は当日の早朝まで雨がたくさん降っていて、
土が中まで湿っている場合は、植え付けを見送った方が良いでしょう。
雨がやんでも、土が湿っている場合は、団粒構造が壊れる可能性が高いです。
少し団粒構造が壊れる程度なら良いですが、完全に壊れてしまうと、
根の粗いニンニクは水分や空気を吸い上げることができず、生育不良となります。
植え付け予定日まで、できるだけ余計な水分を畑に入れたくない場合は、
ビニールシートを畝の上にかけておくなどしておくと良いでしょう。
ビニールマルチを利用する場合であっても、
穴があいている部分から水分がしみこむ可能性があるので、
できれば全体を覆える大きなビニールシートを使うのがお勧めです。
降雨の時は、倉庫や軒下で作業を行うと良いです
・容器栽培の場合
ニンニクを、鉢やプランターに植え付けて育てる場合、
大雨が降っている日でも、
屋内や軒下など、雨の当たらない場所であれば、作業は可能です。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培