ニンニク 葉が曲がる
葉ニンニク用に育てているホワイト六片、かなり調子が悪いです
ニンニクを育てていると、葉が曲がって地面につくことがあります。
元気そうに見えても、葉がだらりと下がっていると、少し心配になります。
ニンニクの葉が曲がるのには、どのような理由があるのでしょうか。
[ニンニク 葉が曲がる]
■ニンニク 葉が曲がる原因
ニンニクの葉が曲がるのには、いくつかの原因があります。
中には大きな問題ではないこともありますが、
注意して観察しないと後々大変なことになる場合もあるので、
見回りをしてニンニクの様子をよく見るようにしましょう。
・重力
ニンニクの葉は、軸の中心から伸びてきて、左右に広がります。
健全な状態のニンニクであっても、
葉が長くなってくると、どうしても重力に負けて下垂します。
重力による下垂は自然なことなので、特に問題はありません。
中には、雨粒に当たることによって下垂することもあるので、
他の原因と区別できるよう観察すると、曲がっても慌てずに済みます。
・徒長
ニンニクは日当たりの良い場所で育てますが、
多少日当たりの悪い場所で育てていても、枯れることはありません。
ただ、葉が枯れるほどひどくはなくても、
徒長してひょろひょろになり、葉が曲がりやすくなることがあります。
極端に日当たりの悪い場所を避けて栽培することで、
締まった良いニンニクに育てることができます。
上の写真と同環境で育てたホワイト六片
・窒素過多
ニンニク栽培中、窒素が多い状態になると、窒素過多となります。
窒素が多い状態が続くと、葉は元気良く伸びているように見えますが、
実は軟弱に育っています。
葉の表面の色は濃くなるものの、指で葉を潰してみると、
ずるずると表面の組織が動くような感じがします。
これは窒素過多によって、細胞が弱っているサインです。
細胞が弱って軟弱に育つと、葉が曲がりやすくなります。
ニンニク栽培で与える肥料は、窒素・リン酸・カリが同等のものか、
リン酸がやや多めのものがお勧めです。
・病気
ニンニクがかかりやすい病気には、葉に異常が出るものがいくつかあります。
出やすい病気としては、さび病や春腐病、乾布病です。
いずれの病気も葉の先が枯れて弱ってくる症状が出て、
葉が曲がってくることがあります。
葉が曲がる以外にも、葉先の枯れや病斑などがないかをチェックしましょう。
■葉が曲がってきたら
葉が曲がる症状が出たら、まずは原因を特定しましょう。
原因が重力など、特に気にしなくても良いものであれば、
すぐに何かをする必要はありません。
ただし、葉が地面についてしまう場合は、注意が必要です。
葉が地面についているということは、
土に潜んでいる病原菌が葉に付着し、侵入する可能性が出てきます。
葉が地面につかないよう、最初からビニールマルチを利用するか、
ワラなどを敷いて、葉が地面につかないようにしておきます。
病気や窒素過多など、対策が必要な原因の場合には、早期に対応しましょう。
早期発見、早期対応すれば、健全な状態に復活できる可能性が高くなります。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培
