ニンニク 大きくならない理由は?
菜園仲間のSenaさんが育てたホワイト六片
ニンニク、大切に栽培していても、
種球が大きく育たないことがよくあります
ニンニクが大きく育たない原因は、意外とたくさんあります。
もし当てはまるものがあるのであれば、
栽培の時に注意してみてください。
[ニンニク 大きくならない理由は?]
■ニンニク 大きくならない理由は?
1.肥料切れ
ニンニクは栽培期間が長いですが、寒い冬の間は生育していません。
そのため、冬の間は肥料が効いていなくても問題がないのですが、
それ以外の時期には生育するので、養分が必要となります。
ニンニクは元肥に完熟堆肥と緩効性の化成肥料を入れ、
その後植え付けの1か月後に1回、
年を越して3月頃に2回目の追肥を行います。
追肥の回数は少ないですが、
これを忘れてしまうと、球が肥る時期に養分が足りず、
結果として大きく育てないまま収穫を迎えることになります。
追肥は忘れないように行い、
もし冬と収穫時期以外に葉の色が悪くなるなど、
肥料切れのサインが出たら、液体肥料を与えて様子を見ます。
とくに、ジャンボニンニクの株間は広くとります
ジャンボプランターでも20cmくらいはとってあげましょう
2.株間が狭過ぎる
ニンニクは株間をきちんととらずに密に植え付けてしまうと、
球を大きくするスペースが限られてしまうため、
小さなものしか収穫できなくなることがあります。
一般的なニンニクであれば、株間は15cm~20cmほどです。
ジャンボニンニクの場合は、それ以上の株間が必要で、
20cm~30cmほどとされています。
適正に株間をとることが大切で、
狭く植え付けると、球も小さくなることを覚えておきましょう。
畝を作った後、穴あきマルチを使うと、
すでに決まった間隔で穴があいているので、
植え付け時に迷わずに済みます。
種球の大きさを揃えて植え付けるようにします
3.種球が小さい
1つの種球をばらして、同じ条件下で育てたにも関わらず、
収穫した球に大小がある場合は、
植え付けた種球の1片の大きさが揃っていなかった可能性があります。
1片の大きさは、そのまま収穫時の大きさに比例します。
同じ種球をばらしたものであっても、1片の大きさにはばらつきがあります。
1片の大きさができるだけ大きく、
同じくらいの大きさのものにそろえておくと、
収穫した時の球の大きさもそろいやすくなります。
栽培する地域に適した品種でこそ、力を発揮します
4.品種が合わない
ニンニクには、暖地向きの品種と寒冷地向きの品種があります。
暖地で寒冷地向きの品種を育てたりすると、
環境が合わずに思うように育たないことがあります。
ニンニクは意外と品種も多いため、
必ず種球を購入する時に、
栽培地域に合っているかを確認しましょう。
5.酸性土壌で育てた
ニンニクは酸性土壌が苦手です。
酸性の強い土で育てると、
とりあえず葉は伸びてきますが、全体的に元気がなく、
収穫してみてもまったく球が肥っていないことがあります。
運が悪ければ、収穫までに弱って枯れてしまうこともあるほどです。
地植えで育てるのであれば、
植え付ける前に苦土石灰を入れて酸度調整をしておきましょう。
プランターなどの容器栽培をする場合は、
市販されている野菜用培養土であれば、酸度調整されています。
6.脇芽・花芽を摘まなかった
植え付けた後、本来であれば1本の芽が出てくるものが、
脇芽のようなものと一緒に2本芽が出てくることがあります。
この脇芽をそのまま放置しておくと、
本体と脇芽の両方に養分が分散し、結果として球肥りが悪くなります。
脇芽が出てきたら、必ず取り除くようにします。
また、5月頃になるとニンニクはトウ立ちを始めて花芽を出し始めます。
この花芽を放っておいて花を咲かせてしまうと、
花に養分をとられてしまい、肝心の球が大きくなれない場合があります。
花芽が出てきたら、花が咲く前に摘み取るようにしましょう。
花芽は摘んで食べると美味です
7.収穫が早すぎた
ニンニクが収穫できるのは5月頃からですが、
植え付けた時期や栽培環境、品種によって収穫の時期が異なります。
まだ収穫できるタイミングでない株を収穫してしまうと、
思ったより育っていないことが多いです。
ニンニクは、収穫時期が近づいてくると、葉が枯れてきます。
全体の三分の一くらいの葉が枯れてきたら、
収穫のサインと考えて良いでしょう。
試みに1株収穫してみて、
根の付け根部分がへこんでいれば収穫適期です。
もし根の付け根あたりが膨らんでいる場合は、
他の株の収穫を止めて、様子を見るようにします。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培