ニンニク ホワイト六片 紫
ホワイト六片
Q:ニンニクのホワイト六片を育てて、立派なものが収穫できました。
乾燥保存していたのですが、料理に使おうと皮を剥いたら、
中の皮が紫色になっていました。
そのまま使っても問題ないのでしょうか。
A:アントシアニンの影響なので、食べても問題なく味も変わりません。
[ニンニク ホワイト六片 紫]
ニンニクにも品種が色々とありますが、日本で有名で人気が高いのは、
やはり青森で多く生産されているホワイト六片でしょう。
家庭菜園でニンニクを育てる時に選ばれることも多いです。
鱗片1つ1つが大きく、1球に5片~7片くらいの鱗片がつきます。
名前の通り、真っ白な表皮が特徴なのです。
そのため、表皮や鱗片のすぐ外側についている皮に変色が見られると、
傷みや腐敗、害虫の影響などではないかと気になります。
もちろん、カビのような菌糸の塊や、組織が柔らかくなってとろけたり、
異様なにおいがしたりする場合は、何かしらの異変が考えられます。
また、その部分は口にしない方が良いでしょう。
けれど、今回のように皮が紫色に変わっている分には、まったく問題ありません。
ホワイト六片以外のニンニク品種の中には、表皮や内側の皮が、
薄いピンク~赤紫になるものが意外と多いです。
近年日本での流通が増えている、
イタリア産のニンニクも表皮が薄い赤紫色になっていますが、問題ありません。
ニンニクの皮が赤紫色になるのは、含まれているアントシアニンが原因です。
スペイン産ニンニク
ホワイト六片などにもアントシアニンは含まれていますが、
普段は色として表に出ることがありません。
それが何かと反応することで、皮を赤紫色に染めることがあるのです。
アントシアニン自体は、
ナスやブルーベリーなどに含まれているポリフェノールの1種なので、
食べてもなんら問題はありません。
料理に使う時は、皮を剥くことが多いですし、
中の鱗片が白い状態であれば通常と同じように料理に使えます。
もし皮ごと調理に使う場合であったとしても、
アントシアニン自体は口にしても問題ない成分なので、気にする必要はありません。
表皮が赤紫になっているかどうかではなく、腐敗やカビ、
中の鱗片がスポンジ状になっているなどの異変があるかどうかの方が重要です。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培