ニンニク コンパニオンプランツ
ニンニク、コンパニオンプランツは、何でしょうか?
[ニンニク コンパニオンプランツ]
ニンニク栽培でもコンパニオンプランツを活用することができます。
コンパニオンプランツとは、混植することで、生育が良くなったり、
香りや実付きが良くなったりという効果が出る植物のことです。
コンパニオンプランツを利用することで、
虫除けや病気予防などの効果もあるので、薬剤の使用が減らせます。
また、様々な植物を組み合わせることで、
単調になりがちな畑に変化をつけることができます。
小さな庭でもオシャレに家庭菜園ができるとして、
最近人気が急上昇しているポタジェ(potager)でも、
コンパニオンプランツの活用はとても重要です。
*ポタジェはフランス語で、野菜、果樹、ハーブなどを、
取りいれた実用的で観賞にも適する菜園のことです。
相性の良い組み合わせ、悪い組み合わせを覚え、
それに合わせて混植してあげます。
ニンニクの収穫が素晴らしい!
■ニンニクと相性の良い植物
ニンニクは、植物のほぼ全般と相性が良い、
コンパニオンプランツの王様です。
混植することで、他の植物には様々な効果が出ます。
一番大きいのは、害虫予防です。
ニンニクの強い臭いで、
アブラムシやネキリムシなどの害虫を遠ざけることができます。
また、ニンニクの根には拮抗細菌という微生物が住み着いています。
この拮抗細菌というのは、土中の悪い物質を退治する物質である、
拮抗物質を生み出すとされる生物です。
野菜や花を育てる時、同じ場所で同じ植物を何年も育てていると、
連作障害というものが出やすくなります。
連作障害を引き起こす病原菌などを、
この拮抗物質が退治してくれるというわけです。
病原菌が減れば、それだけ連作障害が出にくくなるので、
狭い場所でも、毎年同類の植物を育てることができます。
さらに、ニンニクを混植することで、
野菜や果樹の香りや味がよくなったりもします。
ニンニクと相性の良い植物を、いくつかご紹介します。
・ニンニク×バラ、リンゴ・モモなどバラ科の果樹
ニンニクとバラ、リンゴ、モモを一緒に植えることで、害虫よけになります。
バラ科の植物には、アブラムシなどの害虫がつきやすいため、
防除するための薬剤散布が欠かせません。
ニンニクを植えることで軽減できるのなら、
これほど嬉しいことはありませんね。
また、ニンニクはバラの香りを良くするとも言われます。
さらに、ニンニクとイチゴを混植すると、
イチゴの病害虫を防ぎ収穫期間を長くできるという説と、
実は、相性が悪いという説があります。
キュウリ
・ニンニク×キュウリ、トマト、ナス
意外な組み合わせかもしれませんが、
キュウリ、トマト、ナスもコンパニオンプランツとして効果があります。
ニンニクの根に住み着いている拮抗細菌が、
キュウリやトマト、ナスの大敵である、
立枯れ病などの病原菌を退治してくれます。
植え付けの時期を考えると、キュウリなどの夏野菜を植え付けた後、
間もなくニンニクを収穫してしまうことが多いでしょう。
トマト
ニンニクの品種によっては、収穫を終えていることもあります。
夏野菜の生育途中で病原菌に感染しないようにする必要はありますが、
苗を植え付けた時点で病原菌がいなければ、生育途中の感染も減ります。
キュウリ、トマト、ナスを育てている間に病原菌が寄ってきたとしても、
その後にニンニクを栽培することで、その病原菌が減ります。
そのため、ニンニク栽培をした後の場所で、
キュウリ、トマト、ナスを植えるだけでも、効果が期待できます。
薬剤を使っての土壌消毒は、一般家庭では少し難しいところも多い上に、
育てた野菜が直接口に入るとなれば、
薬剤を積極的に使うのは避けたいところです。
ナス
ニンニクを栽培するだけで、
土壌消毒ができるとなれば、試して損はありません。
コンパニオンプランツにより、
ニンニク自体の生長もよくなり球の肥大を助けます。
■ニンニクと相性の悪い植物
植物全般と相性の良いニンニクですが、相性の悪い植物もあります。
ニンニクと相性が悪いのは、マメ科の植物とキャベツです。
どちらも生育が悪くなるため、ニンニクとの混植は避けます。
できれば混植だけでなく、ニンニクを育てた後、
同じ場所に植え付けるのも避けたほうが良いですね。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培