ニンニク栽培 難しい
ニンニク栽培は、家庭菜園初心者の方にも、
比較的簡単にできる野菜として、人気があります
植え付けをした後は、収穫に至るまであまり手もかかりません。
けれどなかには、ニンニクは栽培が難しいという人もいます。
ニンニク栽培は、本当は簡単なのでしょうか。
あるいは難しいものなのでしょうか?
[ニンニク栽培 難しい]
■ニンニク栽培の実際
ニンニクは、秋に種子(鱗片)を植え付け、冬を越して初夏に収穫をします。
栽培期間が秋から初夏までと長いので、手間がかかると思われがちですが、
それほど多くの手間はかかりません。
植え付けた後に必要な作業は、1か所から複数の芽が出た時に芽を1本にすることと、
追肥、トウ立ちする品種なら花茎を摘むくらいです。
他には、土が乾燥した時の水やりや、
栽培している周りに生えてくる雑草を取り除くことや、害虫駆除です。
栽培期間の半分ほどが寒い時期なので、
水やりも草引きもあまり必要になることはありません。
では、ニンニク栽培は簡単なのかというと、そうとは限りません。
植え付けから収穫までは比較的簡単にできますが、
好みの味に仕上げたり、球をできるだけ肥らせたりするためには、
こだわりたいことは、たくさんあります。
家庭菜園でニンニクを育ててみたけれど、
思っていたよりも球が大きくならなかったことや、
味がいまいちだったということはよくあることです。
これを毎年おいしくて大きなニンニクに育てるのは、
やはり簡単なことではありません。
■ニンニク栽培の難しいところ
どのような植物でもそうですが、加減というのは難しいものです。
どれだけ肥料を与えるか、どれだけ水を与えるかなど、
家庭菜園だけでなく、プロの農家の方にとっても難しいことでしょう。
特にニンニクの場合は、土の中で時間をかけて球が育つため、
土の質や追肥する肥料の種類には気遣いたいところです。
土の質が悪いと、栽培後半の球の肥りが悪くなりますし、
病気にかかりやすくなったりと良いことはありません。
肥料も球を肥らせるには重要なポイントです。
ニンニク栽培では、追肥する回数は少ないですが、
必要な時に肥料が効いていないと、思うようには育ちません。
同じ理由で、水分も必要な時に必要なだけ吸い上げることができないと、
育ちが悪くなってしまいます。
ニンニクにとってちょうど良い環境や手入れを、ドンピシャで行うためには、
長年の経験が必要になることもあります。
ホワイト6片種球、地域にあった種球選びも大切です
■家庭菜園でありがちな失敗
家庭菜園でニンニクを育てる時、初めは思わぬ失敗をすることも多いでしょう。
家庭菜園のニンニク栽培で、ありがちな失敗をご紹介します。
1.土作りが悪い
ニンニク栽培では、土作りがとても大切です。
土が酸性に傾いていたり、水はけが悪かったり、
ニンニクが育つための栄養が不足すると、良い収穫ができません。
水はけの悪い土では病気にかかりやすくなりますし、
栄養が足りないと球があまり大きくならない原因になります。
ニンニクは酸性土壌を嫌うので、
苦土石灰を加えてよく混ぜ、酸度を調整しておくのも忘れずに。
2.追肥のタイミングが悪い
ニンニク栽培での追肥は2回が基本です。
1回目は植え付けから1ヶ月後、2回目は年を越して3月頃です。
この2回の追肥のタイミングも、ずれるとニンニク栽培では悪影響が出ます。
特に2回目の追肥は、遅れてしまうと味が悪くなったりするので避けます。
3.水切れを起こしている
ニンニクは秋の涼しい時期から、翌年に暑くなる前までの栽培となります。
栽培期間のほとんどが涼しかったり寒かったりするため、
土があまり乾かないだろうと水やりがおろそかになりがちです。
特に露地栽培をしている場合は、要注意です。
ニンニクは真冬に休眠する品種が多いので、
冬の間は降雨だけで足りることがほとんどです。
ところが、ニンニクは生育中の秋や春~初夏にかけては、水切れしやすくなっています。
生長するためには水は不可欠です。
葉を伸ばしたり、球を肥らせたりする時期に水が足りていないと、
生育が不十分になる可能性が高くなります。
大きくなるまで待っていてね!
4.収穫が早い
初心者の方に多いのが、待ち切れずに収穫が早くなってしまうことです。
本来収穫するタイミングよりも早く収穫すると、
どうしても球が小さいままになるので、お勧めはできません。
葉が枯れたり、試し掘りしたりして、十分に生長してから収穫しましょう。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培