ニンニク栽培 安全
家庭菜園は、安全安心?
ニンニクはとてもおいしくて、しかも手間がかからず育てられるので、
家庭菜園などでもよく栽培されています。
家庭菜園で育てた野菜は安心・安全というイメージが強いですが、
実際はどうなのでしょうか。
また、スーパーでみかけるニンニクは、
国産・輸入に関わらず、安全といえるのでしょうか。
[ニンニク栽培 安全]
■ニンニク栽培 安全
家庭菜園で育てるメリットといえば、規模が小さい分、目が届きやすいため、
農薬を極力使わずに栽培できるところです。
けれど、間違った栽培方法で育てていると、規模が小さい家庭菜園であっても、
病害虫の被害が出やすくなって、けっきょくは薬剤に頼ることにもなりかねません。
安全なニンニクを栽培するために、注意しておきたい点をまとめました。
・土壌改良と堆肥
ニンニクは家庭菜園でも育てやすい植物ですが、
おいしくて立派なニンニクを育てるためには、土壌改良は欠かせません。
土の状態が良くなければ、やはりおいしいニンニクは育ちません。
ニンニクの根はそれほど深くなく、しかも少し粗いため、
基本的には水はけの良い土で栽培します。
ふかふかとしていて根が張りやすく、
しかも水はけと水もちの良い土に仕上げるためには、土壌改良が必要です。
土壌改良を行う時、多くの方が堆肥を使います。
もちろん、堆肥は土をふかふかにしたり、
微生物の働きを良くして、ニンニクが育ちやすい土にしてくれます。
ところが、使う堆肥が未熟なものだと、
土の状態は良くなるどころか、うまくニンニクが育たなくなることもあります。
土壌改良に使う堆肥などは、必ず完熟のものを選ぶようにしましょう。
安全でおいしいニンニクを栽培しよう!
・窒素過多に注意
ニンニクを育てる時、肥料を与える栽培法が多いですが、
この時に使う肥料にも気遣いましょう。
肥料には、窒素・リン酸・カリという肥料成分がおもに含まれていますが、
この中の窒素が多い肥料を与え続けると、窒素過多という状態になります。
窒素が多い状態で育てられたニンニクは、
地上部の葉が大きく育ち、その葉の色も濃くなる傾向があります。
見た目はとても元気に育っているように見えるものの、
実際は病気にかかりやすかったり、害虫が寄りやすい性質になります。
しかも肝心の地下にある玉部分がうまく肥大しなかったり、
収穫後の日持ち性が著しく悪くなることがあります。
病害虫が発生すると、どうしても薬剤に頼る部分が出てくるため、
安全なニンニクを栽培したいのであれば、窒素過多は避けるようにします。
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■市販ニンニクは安全?
スーパーで販売されているニンニクや、直売所などで販売されているニンニクなど、
普段何気なく購入しているニンニク、安全かどうか気になったことはありませんか?
日本では国産ニンニクの他に、海外から輸入したニンニクもよく売られています。
以前はお店に並んでいるほとんどのニンニクが中国産で、
国産のニンニクはごくわずかであったり、
場所によっては国産ニンニクの取り扱いがないことも少なくありませんでした。
ところが、一時期から中国産のニンニクへの不信感がつのり、
現在は多くのお店で国産ニンニクを常時販売するようになってきました。
中国から輸入しているニンニクは、使用している農薬の種類が曖昧だったり、
日本で指定している農薬以外を使っていたりと、安全性に欠けるものが多いです。
けれど、中にはJASマークのついたニンニクも販売されていることもあります。
また、近年は中国産以外にも、
イタリアなどから輸入したニンニクを販売する店も増えてきました。
中国以外の国であっても、やはり輸入したものは少し不安が残ります。
日本の規格に合わせて栽培し、チェックして輸入されるニンニクもあるので、
不安な場合はそのような安全なニンニクを選ぶようにすると良いでしょう。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培