富良野
北海道富良野 にんにく C)スイートベジタブルファクトリー
富良野といえば、北海道の地名ですが、ニンニクの品種の名前でもあります。
北海道の富良野で栽培される富良野ニンニクは、
いったいどのような特徴があるのでしょうか。
[富良野]
■富良野の特徴
・色・形
ホワイト六片と比べると、やや小さめですが、それでも立派な球ニンニクです。
鱗片は6個前後に分かれるのも、ホワイト六片とよく似ています。
球の大きさのわりに、鱗片の個数が少ないため、鱗片1個ずつが大きいです。
最大の違いは、色です。
ホワイト六片が、名前の通り真っ白な色をしているのに比べ、
富良野は鮮やかな赤紫色をしています。
けれどそれは皮だけで、皮を剥いてみると、中は真っ白な色をしています。
そのため、料理に使っても赤紫色がつくことがなく、
普通のニンニクと同じように使うことができます。
・香りと味
ニンニクらしい香りが強く、生では少し辛みがあり、
火を通すととても甘みが強くなります。
また、火を通した時のほくほくとした食感が魅力的な品種です。
なので、生のスライスやおろしニンニクとしても楽しめますが、
球を丸ごと揚げたニンニクの丸揚げや、蒸しニンニクや焼きニンニクなどの、
火を通した料理にして楽しむのがお勧めです。
鱗片1個の大きさも立派なので、丸ごと調理すると見栄えもよくなります。
富良野は、行者ニンニクの栽培も盛んです
■富良野の栽培のコツ
北海道で育てられていることから分かるように、寒冷地向きの品種です。
冬の間は休眠状態に入るため、ほとんど生育が見られません。
春になって気温が上がってくると、休眠をやぶってまた生育を始めます。
冬季に完全に休眠に入ることから、熟期がゆっくりになるため、
収穫時期もやや遅くなります。
球もそれなりに大きくなり、鱗片の味も良いので、
球ニンニクとして育てるのが一般的です。
トウ立ちした時の花茎が、70cm~90cmほど伸びるので、
茎ニンニク(ニンニクの芽)を収穫するために栽培してもいいでしょう。
また、葉ニンニクとしても育てられるので、
球・茎・葉、どれでもメインに育てることができる、
オールマイティーな品種といえます。
■参考
・ニンニクの収穫時期
・ニンニク 収穫方法
・ニンニク栽培 北海道