ニンニク 発芽日数と発芽率
雪の中、発芽するニンニクたち
ニンニクは、秋に種球を植え付け、翌年の初夏に収穫します。
栽培期間が長く、植え付けた後に寒さが増してくるため、
植え付け適期を過ぎていると、植え直しが難しい野菜です。
そこで気になるのが、発芽するまでの日数と発芽率です。
ニンニクの発芽日数と発芽率は、どれくらいが目安になるのでしょうか?
[ニンニク 発芽日数と発芽率]
■ニンニクの発芽日数
種や球根を植え付けてから、地上に芽が出てくるまでにかかる時間は、
その植物の種類によって変わります。
ニンニクは、他の野菜の種に比べると、発芽するまでに少し時間がかかります。
ダイコンやハクサイなどのアブラナ科の野菜は、野菜の中でも特に発芽日数が短く、
早ければ2日で地上に芽が顔を出します。
それに比べると、ニンニクは植え付け後、数日で芽が出ることはまずありません。
すでに発芽させた芽出し株であれば、数日で芽が出てくる可能性はありますが、
芽の出ていない鱗片を植え付けたのであれば、発芽に時間がかかります。
ニンニクの発芽日数の目安としては、7日~3週間です。
かなり幅があるように感じますが、種球の状態や植え付けた時期の気候や天候、
栽培法、ニンニクの品種によって、発芽にかかる日数が変わります。
ジャンボニンニクの発芽、芽が出ないものは少ないです
植え付けてから1ヶ月以上経っているのに、
なぜか芽が出ない場合は、2つの原因が考えられます。
1つは植え付けが早すぎた、遅すぎたということ、
2つめは土の中で鱗片が傷んだということです。
植え付けが早すぎるということは、気温が高すぎたということになります。
反対に遅すぎた場合は、気温が低すぎて芽が出ないという状態です。
いくら丈夫な植物であっても、芽が出なければ栽培は始まりません。
植物、品種それぞれに、発芽するための適温があるので、
それに合わせた植え付けを行うことが大切です。
鱗片が土の中で傷むことも、意外と多いものです。
種球の状態が悪く、選別の時点で腐敗や傷みの兆候が見られた鱗片が多かった球は、
健全に見えた鱗片にも菌が移っている可能性があります。
植え付けた後に症状が出れば、傷んで芽が出なくなります。
また、単純に土の中の湿度や温度が高すぎて、鱗片が腐敗した可能性もあります。
1ヶ月以上経っても芽が出ない場合は、土を掘って中の鱗片の様子を見てみましょう。
すでに傷んでいる場合は、間に合えば変わりの鱗片を植え付けて補充します。
もし傷みが見られないのであれば、もう少し様子を見るか、
新しい鱗片を植え付けるようにします。
紫々丸の発芽は早いです、もう少し待つと発芽が揃ってきます
■ニンニクの発芽率
ニンニクの発芽率は、決して悪くありません。
種球の状態が良く、選別した鱗片が適正なら、90%以上の発芽率が実現できます。
しかし、種球の状態が悪いものや、小さすぎる鱗片の場合は、
発芽率が著しく落ちることもあります。
植え付けた後、発芽日数としては普通であっても、
全体の半分ほどしか発芽しなかった、というケースもあります。
発芽率や発芽日数を揃えるためには、やはり選別作業が欠かせません。
同じ品種でも、鱗片の重量が重い、見た目で大きいと判断できるものは優、
それより少し小さいものは良、さらに小さいものは可、
などサイズ別に分けておきましょう。
サイズが大きい鱗片の方が発芽率も良いので、大きい鱗片を優先的に植え付けます。
また、鱗片の大きさが同じくらいのものをまとめて植えた方が、
発芽が揃いやすくなり、生長も良くなります。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培