ニンニク 植え替え

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ニンニク 植え替えできる?

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ニンニク、丸ごと植え付けてはいけません

 

 

ニンニクは秋に植え付けてから初夏に収穫するまで、
基本的には植え替えは必要ありません。

 

ニンニクは、植え替えしないことを前提に育てるため、
栽培場所の見極めや植え付け方などの見極めが大切になります。

 

ただ、やはり育てているうちに、どうしても場所を移動したい時や、
初心者の方の中には、鱗片ごとに分けず、
そのまま植えてしまって困った、という場合もあるでしょう。

 

ニンニクは本来、植え替えをしませんが、植え替えられないことはありません。
ただし、植え替える時には、細心の注意が必要になりますし、
植え替え時にどうしても根を触るため、生長が悪くなることもあります。

 

それでも植え替えたいという時のために、ケース別に植え替え法をご紹介します。

 

 

[ニンニク 植え替えできる?]

 

 

■ニンニクの植え替え方

 

1.球のまま植えてしまった場合
初めてニンニクを育てる方の中に、球ニンニクを鱗片に分けず、
そのまま植え付けてしまう人がいます。

 

ニンニクは植え付ける前に、鱗片ごとに分け、鱗片1つを1株として植え付けます。
球のままで植え付けてしまっても、芽は出て育ちますが、
それぞれが近すぎる場所で生長するため、途中から生育が悪くなります。

 

収穫時期まで放っておくと、それぞれが小さなニンニクとなって収穫されます。
ごく小さなニンニクには、さらに小さな鱗片がくっついている状態となるため、
料理に使うにも使いにくいですし、次のシーズンの種球にするのも難しくなります。

 

もし、ニンニクを球の状態のままで植えてしまったら、
気付いた時点で早めに掘り上げ、植え直ししましょう。

 

まずは植えたニンニクを、スコップを使って掘り上げます。
この時、株元から少し離れたところから掘り上げると、根を傷めずに済みます。

 

掘り上げたニンニクは、土を丁寧に落とし、根のついた状態で鱗片ごとに分けます。
鱗片ごとに分けたものは、15cmの株間をあけて植え直しをしましょう。

 

植え直しをする時は、根を小さくまとめず、
広げるようにして植えると、根付きが早くなります。

 

植え直しを早く行えば行うほど、その後の生育が戻りやすくなります。
芽が出てすぐに植え替えを行えば、ダメージも少なく回復も早いので、
通常と同じくらいまで育つ可能性があります。

 

 

 

ニンニクの初期生長は早いです

 

 

2.芽出しした場合
露地植えする予定だけれど、植え付け時期にはまだスペースがないという場合、
ポットに用土を入れて鱗片を植え付けることで、芽出し苗にすることができます。

 

2月頃から、ホームセンターなどでも、
ニンニクの芽出し苗が販売されることもあります。

 

芽出し苗は、すでに芽が出ているので、そのまま定植場所に植え付けるだけです。
基本的には、そのまま根鉢を崩さず植え付けます。

 

根鉢を崩すと、大なり小なり根を傷めることになるので、
根鉢を崩さずに植え替えた方が、早く根付いて生長も良くなります。

 

ただ、あまりにも根が生長していて、根鉢がぐるぐるに巻いている場合は、
巻いている部分の根をほぐしてから植え付けます。

 

根をほぐすことで、根が正しい方向へ伸びやすくなります。
この時、ほぐした根を小さくまとめず、必ず広げるようにして植え付けましょう。
根を広げた状態で植え付ければ、根の生長も良くなります。

 

 

ジャンボニンニクは、20cmの株間が欲しいです

 

 

3.場所を移動させる場合
ニンニクを植え付ける時、だいたい15cmくらいの株間をとることが多いですが、
ジャンボニンニクなど、大きいサイズのものは20cmほどの株間が必要になります。

 

また、感覚を頼りに植え付けると、
思っていたよりも株間がとれていないことがあります。

 

株間が狭いと、どうしても生育スペースが狭くなり、
収穫したニンニクも小さくなりがちです。

 

ニンニクは栽培期間が長いため、ここで大丈夫だろうと植え付けたところが、
後になって邪魔になることがあります。

 

特に家庭菜園など、スペースが限られる場所では、そういった問題も起こりやすいです。
こういった場合も、植え替えを行うことができます。

 

植え替えを行う場合、あまり根を触らないことが、
植え替え後の生育の回復と生長につながります。

 

スコップなどを使って、一回り離れた場所から、土ごとニンニクを掘り上げます。
それをそのまま移植先に植え付けましょう。

 

根をほぐしてから植え付けても良いのですが、
そうすると傷んだ根の回復に時間がかかり、
けっきょく小さなニンニクしか収穫できなくなります。
できる限り根を触らない、傷めないことが、植え替え成功の秘訣です。

 

 

葉にんにく 苗 C)葉にんにく 苗花ここ

 

 

■植え替える時の注意点

 

ニンニクを植え替える時は、いくつか注意しておくことがあります。

 

・根を極力傷めない
植え替える時、やはり気になるのは根の傷みです。
植え替え時にひどく根が傷むと、その後に回復が難しくなり、
そのまま枯れてしまうこともあります。

 

できる限り丁寧に扱い、根鉢を崩さず植え替えられる時は崩さない方が安心です。
長い根が根鉢を巻いている時など、どうしても根鉢を崩す必要がある場合は、
必ず丁寧に土を落とすようにします。

 

また、掘り上げた時に、土が自然とほぐれて根鉢が崩れてしまった時は、
根を切らないように注意し、根を広げるようにして植え付けます。

 

ニンニクは丈夫な植物なので、多少の根を切っても育つことが多いですが、
収穫した時の球の大きさに大きく影響することを覚えておきましょう。

 

 

根を傷めないよう注意します

 

 

・できるだけ早い時期に行う
一度植え付けたものを、植え替えをして別の場所に移動させるのですから、
できるだけ早い時期に行った方が良いでしょう。

 

本格的な寒さがやってくる前に行うのが最も良い方法ですが、
植え替えをする必要が出てくるのが、冬の前とは限りません。

 

けれど、あまりに栽培後期になって植え替えを行うと、
植え替えのダメージは球の肥大に直結します。

 

冬前に移植できなかった場合は、休眠があける前か、あけてすぐがベストです。
真冬に移動すると、せっかく根を張って耐寒性が高まっているものを、
植え替えによって弱くしてしまいます。

 

もともとニンニクは寒さに強いですが、根張りが弱いと耐寒性も弱るので、
寒冷地などでは寒害で枯れることがあります。

 

そのため、寒さが緩んだ2月下旬~3月頃が移植にはお勧めです。
休眠があけたニンニクは、再び地上部や根を生長させるため、
ダメージからの回復も早くなります。

 

■参考

・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培



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